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第27回リフォーム雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社TST、更新担当の中西です。

 

~不動産業の歴史~

 

不動産業は、単に「家や土地を売る・貸す」仕事ではありません。実はその背景には、日本人の暮らし方の変化、都市の成長、法律や金融の発展、そして価値観の転換がぎゅっと詰まっています。昔は「家は一族のもの」「土地は代々守るもの」という感覚が強かったのに、今は「ライフスタイルに合わせて住み替える」「資産として運用する」「街の価値を高める」といった考え方が当たり前になりました。
この変化のど真ん中に、不動産業の歴史があります️

今回は、時代の流れに沿って“不動産業がどのように生まれ、広がり、今の形になったのか”を、読み物として分かりやすくまとめます


1. 昔の住まいは「相続」と「地域のつながり」で守られていた

近代化以前の日本では、土地や家は「暮らしの基盤」であると同時に、「家(いえ)」や地域共同体の一部でした。売買して利益を得るというよりも、農地や家屋を守り、生活を続けることが目的。
住まいの選択肢も多くはなく、仕事と住まいは近く、地域の結びつきも濃い。今のように“住み替え”を繰り返す文化は一般的ではありませんでした。

ただ、明治以降に社会の姿が一気に変わっていきます。近代化により、土地の権利や登記制度が整い、都市が発展し、人が集まり、土地や建物が「交換される価値」を持ち始めます。
ここから“不動産取引”が徐々に産業としての輪郭を持っていきます


2. 都市化が不動産業を育てた――人口集中と住宅不足️

産業の中心が都市へ移ると、人々は仕事を求めて集まります。すると起きるのは、住宅不足です。
「住む場所が足りない」
「貸す人と借りる人をつなぎたい」
「土地を活用して建物を建てたい」
こうしたニーズが増えるほど、仲介や管理、開発といった不動産業の役割が拡大していきます。

つまり、不動産業の成長は都市化とセットなんです。
街が大きくなるほど、土地の価値が変わり、建物が増え、取引が増えます。ここで必要になるのが、情報の整理、契約の安全性、権利関係の調整。
“ただの口約束”では成立しない世界になっていくことで、不動産は専門性の高い産業へと進んでいきます


3. 戦後の大転換――復興と住宅供給の時代

戦後は、多くの都市が焼け、住宅不足が深刻でした。ここから日本は復興し、経済成長とともに住宅を大量に供給していく時代へ入ります。
この時期の不動産業のキーワードは、次のようなものです。

  • 住宅の大量供給(戸建て・集合住宅)

  • 郊外化(都心から外へ住まいが広がる)

  • インフラ整備(鉄道、道路、上下水道)

  • 団地やニュータウンの誕生️

「都心で働き、郊外に住む」というライフスタイルが広がり、住宅購入が“人生の目標”のように語られるようになります。
不動産業は、家を売るだけでなく、街をつくり、人の流れをつくる産業へと拡大していきました✨


4. 高度経済成長と「マイホーム神話」――不動産が人生設計の中心に

経済が伸び、給与が上がり、住宅ローンが一般化していくと、人々は「家を持つ」ことに強い価値を感じるようになります。

  • 結婚したら家

  • 子どもが生まれたら家

  • 家を持てば一人前
    こうした“マイホーム神話”が広がり、不動産業は大きな市場を形成していきます。

この頃の不動産は「住むため」だけでなく「資産」でもありました。地価が上がる局面では、土地を買うことが“将来の安心”につながると考えられました。
不動産は「暮らし」と「資産形成」の両面を持ち、産業としても急速に拡大していきます️


5. バブル期とその後――「値上がり神話」から「リスク管理」へ➡️

不動産の歴史で避けて通れないのが、バブル期とその崩壊です。土地や建物の価格が過熱し、「買えば上がる」という感覚が広がった時代。
しかし、その後の崩壊により、不動産は“必ず儲かる資産”ではないことが社会に刻まれます。

ここで不動産業は大きく変わります。

  • 価格の上昇を前提にしない

  • 収益性(賃料・利回り)を重視する

  • 管理や運営の重要性が増す

  • 法令や契約の透明性が求められる

つまり、「売って終わり」よりも「管理して価値を守る」「長期で運用する」方向へと軸足が移っていきます


6. 2000年代以降:情報化と専門分化で“不動産の仕事”が広がった️

インターネットが普及すると、物件情報が一気に見える化されます。昔は店頭の紙情報や地元のネットワークが中心だったのが、今では検索・比較・問い合わせが当たり前。
この流れで、不動産業には新しい力が必要になります。

  • 写真・動画で魅力を伝える

  • 価格だけでなく暮らしの提案をする️

  • リノベ物件の企画・販売

  • 賃貸管理、サブリース、家賃保証

  • 投資用不動産、相続対策、空き家活用

不動産業は「仲介」だけではなく、企画・管理・再生・運用へと広がり、より複合的な産業になっていきました✨


7. 現代:少子高齢化・空き家・再生の時代へ️➡️

近年の不動産業の大きなテーマは「新築を増やす」だけではありません。むしろ、既存ストック(すでにある住宅・建物)をどう活かすかが重要になっています。

  • 空き家問題

  • 相続と権利の複雑化

  • 地域の人口減少

  • 都市と地方の二極化

  • 住み替えやコンパクトシティ

こうした課題の中で、不動産業は“街と暮らしの再設計”に関わる仕事へ進んでいます。
物件を紹介するだけでなく、「この地域でどう暮らすか」「この家をどう活かすか」を提案する役割が増えているのです️


不動産業の歴史は、
地域の暮らしの基盤都市化による取引の拡大戦後の住宅供給マイホーム時代バブルと転換情報化と多様化空き家・再生の時代
という流れで、“暮らしと社会の変化”に合わせて進化してきました